テニスの試合後から右肘の外側に痛みが続いた40代女性|関内在住

関内にお住まいの40代女性が、趣味で続けているテニスの試合中に右肘を痛め、来院された症例です。

患者は約1年前から週2回のペースでテニスを習っていました。

約1か月前、ダブルスの試合中に右肘に違和感を感じ始めました。その後、プレーを続けるにつれて痛みが強くなりましたが、ペアを組んでいた相手に迷惑をかけたくないという思いから、そのまま試合を最後まで続けました。

試合終了後には右肘の痛みがかなり強くなりましたが、帰宅後にアイシングを行ったところ、強い痛みは徐々に落ち着きました。しかし、その後も肘の違和感が残り、日常生活にも支障を感じるようになりました。

数日後、会社近くの整形外科を受診したところ、「テニス肘ですね」と説明され、痛み止めと湿布を処方されました。また、週1回の電気治療を受けるよう勧められ、約3週間通院しました。

しかし、症状の改善がみられなかったため、他の治療方法がないか検索したところ、「馬車道 テニス肘」などの検索から当院Spine Chiropractic(スパインカイロプラクティック)が見つかりました。

当院の適応症の中に「テニス肘」が掲載されていたことから、今回来院されたとのことでした。


【検査内容】 

問診

受傷後数日間は、肘に疼くような痛みがあり、その都度、痛み止めの服用とアイシングを行っていました。

その後、強く疼くような痛みはなくなりましたが、手を使う動作、特に前腕を捻るような動作を行った際に、右肘に瞬間的な「ズキッ」とした痛みが出るようになりました。

患者はできるだけ薬を服用したくないという希望があり、整形外科では痛み止めを積極的に使用せず、電気治療を受けるために週1回通院していました。しかし、約3週間経過しても改善が感じられなかったため、別のアプローチを求めて当院を受診しました。

視診

外観上、明らかな異常は認められませんでした。

腫脹や発赤、熱感など、明らかな炎症所見もみられませんでした。

スタティックパルペーション(静的触診)

右肘の外側、特に上腕骨外側上顆周辺に限局した圧痛が確認されました。

モーションパルペーション(動的触診)

肘の屈曲・伸展(曲げ伸ばし)は問題なく行うことができました。

一方、前腕を外側へ回旋する動作、特に親指を外側へ向けるような回旋動作では強い痛みが誘発され、十分に力を入れることができませんでした。

患者自身が力を抜いた状態で術者が前腕を回旋させる他動検査でも軽度の疼痛が誘発されましたが、自分自身で動かした場合と比較すると痛みは少ない状態でした。

オーソペディックス(整形学的検査)

  • トムソンテスト:陽性
  • チェアテスト:陽性(椅子を持ち上げる動作による疼痛誘発)

筋力検査

  • 前腕屈筋群:軽度の疼痛はあるものの5/5
  • 前腕伸筋群:疼痛により十分に力を入れることができない
  • 前腕回内筋群:軽度の疼痛があるが、4/5の筋力を発揮
  • 前腕回外筋群:疼痛により十分に力を入れることができない

【施術内容】

肘外側の限局した疼痛、問診内容、可動域検査、整形学的検査、筋力検査などの結果を総合し、今回の症状は典型的な**外側上顆炎(いわゆるテニス肘)**の所見を示していると判断しました。

受傷から約1か月が経過しており、発症直後の急性期とは異なる経過をたどっていました。そのため、単純な急性炎症だけではなく、テニスによる反復的な負荷によって外側上顆周辺の腱組織に継続的なストレスがかかっている状態として評価しました。

検査では、外側上顆に付着する筋群、特に長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋や総指伸筋などの緊張に左右差が認められました。

これらの筋群の緊張状態が続くことで、付着部である外側上顆周辺に継続的な負荷がかかりやすくなっている可能性があると考えました。

そこで、まずこれらの筋群に対して筋膜リリースを行い、過剰な筋緊張を緩和しました。

さらに、前腕の回旋運動に関係する近位橈尺関節の動きを評価し、関節の可動性を改善する目的でアジャストメントを行いました。

Spine Chiropracticでは、単純に「痛い部分だけを緩める」のではなく、周囲の筋肉と関節がどのように連動しているのかを評価し、必要に応じて関節の動きにも着目して施術を行っています。

施術後、来院時に痛みが誘発されていた動作を再度行ってもらったところ、痛み自体はまだ残っていました。

しかし、施術前の痛みを「10」とすると、施術後は「5程度」と感じるとのことで、約50%の痛みの軽減が確認できました。

初回はここで施術を終了し、経過を確認するため、5日後に2回目の来院をお願いしました。


施術予後

2回目

初回施術後の状態を確認したところ、患者から「2日間くらいは痛みが少なく、日常動作で痛みを感じる回数も少なかったが、3日目からはいつもくらいの痛みに戻っていた」との報告がありました。

発症から約1か月が経過していたことを考えると、初回の施術だけで症状の改善が持続しない可能性も想定していたため、今回の経過はある程度予想していた範囲でした。

初回と同様の施術を行い、次回は1週間後に来院してもらい、症状の変化を確認することにしました。

3回目

2回目の施術後は、1週間の間、完全に痛みがなくなったわけではありませんでしたが、施術前と比較して約半分程度の痛みの状態を維持できていました。

そこで、これまでの施術内容を基本としながら、今回は近位橈尺関節周辺に超音波療法を追加しました。

その後の経過を確認するため、次回は10日後の来院を提案しました。

4回目

3回目の施術から10日間、患者は日常生活の中でほとんど痛みを感じることなく過ごすことができました。

来院時にも症状の大幅な改善を実感しており、とても喜んでいたことが印象的でした。

症状がほぼ消失し、日常生活にも支障がなくなったことから、今回のテニス肘に対する施術はここで終了と判断しました。

その後、患者本人から肩こりや腰痛など、以前から気になっていた慢性的な症状についても定期的にケアを受けたいとの希望があり、現在は月1回程度のメンテナンスを目的とした施術に移行しています。


施術者の見解

今回の症例は、テニスの反復的な負荷をきっかけとして発症した、典型的な外側上顆炎(いわゆるテニス肘)の所見を示していました。

外側上顆周辺の限局した圧痛に加え、テニス肘でみられる整形学的検査が陽性となり、前腕の伸筋群や回外動作で疼痛による筋力低下が確認されたことから、症状と検査結果を総合して施術方針を組み立てました。

テニス肘は同じ診断名であっても、症状の程度や経過、日常生活やスポーツでの負荷などによって改善までの期間には個人差があります。

今回も、過去に同様の症状を施術してきた経験をもとに経過を予測しながら施術を行いましたが、初回の施術だけでは改善が持続せず、その後の経過を確認しながら施術内容と間隔を調整していきました。

最終的には4回の施術で日常生活における肘の痛みがほぼ消失し、患者本人もテニス肘の症状改善を実感することができました。

今回の症例では、3回目に近位橈尺関節周辺への超音波療法を追加したところ、その後10日間にわたり痛みがほとんど気にならない状態を維持できました。

ただし、これは今回の患者における経過であり、同じテニス肘でも必要な施術回数や改善までの期間は患者によって異なります。

Spine Chiropracticでは、単に痛みのある部分だけを施術するのではなく、筋肉・腱・関節の動きや負荷のかかり方を評価し、その患者の状態に合わせて施術内容を組み立てています。

当院は「癒し」を目的とした施術ではなく、日常生活やスポーツ活動に直結する筋骨格系のさまざまな症状に対して、身体の状態を評価したうえで施術を行っています。

テニス後から肘の外側が痛い、ラケットを握ると肘が痛む、前腕を捻ると肘が痛い、テニス肘がなかなか改善しないといった症状でお困りの方は、横浜市中区・馬車道にあるSpine Chiropractic(スパインカイロプラクティック)へご相談ください。


Spine Chiropractic(スパインカイロプラクティック)は、横浜市中区・馬車道にあるカイロプラクティック専門院です。急性腰痛、首の痛み、関節の痛み、スポーツによる筋骨格系の症状など、日常生活や身体の動きに関わるさまざまな症状に対して、患者さん一人ひとりの状態を評価したうえで施術を行っています。

馬車道駅から徒歩1分、日本大通り駅から徒歩8分、JR関内駅から徒歩7分、JR桜木町駅から徒歩12分。日本語・英語の両方に対応しています。

腰痛、首の痛み、関節の痛み、スポーツによるケガなどでお困りの方は、お気軽にSpine Chiropracticへご相談ください。