半年前から続く股関節・鼠径部の痛みが改善した30代女性【横浜・関内・馬車道】

このような症状はありませんか?

  • 鼠径部(足の付け根)が歩くと痛い
  • 股関節の前側に違和感や痛みがある
  • 長時間座っていると股関節がジワジワ痛む
  • 運動後から鼠径部の痛みが続いている
  • 病院でレントゲンを撮っても「異常なし」と言われた
  • 湿布や痛み止めでは改善しない
  • 整体やマッサージへ通ってもすぐ元に戻る
  • グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)ではないかと心配している

このような症状は、**鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)**や股関節周囲の筋骨格系の機能障害が関係している可能性があります。

グロインペイン症候群はサッカーやフットサルなどのスポーツ選手に多くみられる障害として知られていますが、競技レベルに関係なく、久しぶりの運動をきっかけに発症することも少なくありません。

今回は、半年以上続く股関節から鼠径部の痛みに悩まされ、病院や整体でも改善しなかった30代女性の症例をご紹介します。

横浜市中区在住の30代女性が、右股関節から鼠径部(足の付け根)にかけて続く慢性的な痛みを主訴にSpine カイロプラクティックへ来院されました。

症状が始まったのは約半年前でした。

3年ぶりに友人とフットサルを楽しんだ翌日から、右股関節に違和感を感じるようになりました。

最初は筋肉痛のようなものだと思い様子を見ていましたが、数週間経っても改善せず、違和感は徐々に股関節前面から鼠径部へ広がるようになりました。

現在では、

  • 歩くと股関節に違和感がある
  • 長時間座っていると鼠径部に鈍い痛みが続く
  • 長く歩くと股関節全体へ痛みが広がる

といった症状が続き、日常生活にも支障をきたしていました。

また、股関節をかばう生活が続いたことで、最近では右臀部や腰にも違和感を感じるようになっていました。

幸い、足のしびれや筋力低下などの神経症状はありませんでしたが、

「半年間ずっと違和感があるので、精神的にもかなり疲れてしまいました。」

と不安そうに話されていました。

症状が長引いたため整形外科を受診し、レントゲン検査を受けましたが、

「骨には異常はありません。湿布を出しておきます。痛み止めも処方しましょうか。」

と説明を受け、消炎鎮痛薬と湿布で経過観察となりました。

しかし、症状に大きな変化はなく、再度受診しても同様の説明であったため、

「このまま通院しても改善しないのではないか。」

と感じるようになったそうです。

その後はインターネットで同じような症状を検索し、整体院やマッサージにも数か所通われました。

施術直後は多少楽になるものの、翌日には再び違和感が現れ、数日後には元の状態へ戻ることを繰り返していました。

カイロプラクティックは受けたことがなく、

「整体と何が違うのだろう。」

と思いながらGoogleマップで検索していたところ、口コミや症例報告をご覧になり、Spine カイロプラクティックへご来院されました。


鼠径部痛症候群(グロインペイン)の原因を評価

問診

患者様が最も気になっていたのは、右股関節前面から鼠径部へ広がる鈍い痛みと違和感でした。

特にデスクワークなど長時間座位を続けると症状が徐々に強くなり、歩き始めには違和感程度であっても、長距離歩行では鼠径部から股関節へ痛みが広がるという特徴がありました。

運動時の鋭い痛みよりも、日常生活で持続する不快感が精神的な負担となっていました。


視診

立位では骨盤に軽度の左右差が認められ、右股関節周囲の筋緊張により荷重バランスが左へ偏る傾向がみられました。

歩行では右股関節の伸展がやや減少し、無意識に右股関節をかばう歩行パターンが確認されました。


スタティックパルペーション(静的触診)

触診では、

  • 腸腰筋
  • 大腿直筋
  • 内転筋群
  • 大腿筋膜張筋
  • 中殿筋
  • 小殿筋

に強い筋緊張が認められました。

特に腸腰筋と内転筋起始部では圧痛が明瞭であり、患者様の訴える症状が再現されました。


モーションパルペーション(動的触診)

股関節の可動域を評価したところ、

  • 股関節伸展
  • 外旋
  • 外転

で可動域制限が認められました。

また、骨盤では右仙腸関節の可動性低下が確認され、股関節との協調運動が十分に行われていない状態でした。

さらに腰椎から骨盤にかけても関節機能障害(カイロプラクティックで評価するサブラクセーション)が認められ、股関節へ過剰な負荷が集中していると考えられました。


オーソペディックス(整形学検査法)

股関節疾患や神経学的疾患を除外するため、各種整形学検査を実施しました。

股関節インピンジメントテストでは鼠径部痛が再現されましたが、神経学的異常や腰椎椎間板ヘルニアを疑う所見は認められませんでした。

画像検査で骨の異常が認められなかったことも踏まえ、本症例は**股関節・骨盤・周囲筋群の機能障害が複合的に関与した鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)**と判断しました。


【鼠径部痛症候群(グロインペイン)に対する施術】

今回の症例では、問診や整形学検査、関節・筋肉の評価から、重篤な股関節疾患や神経学的異常を疑う所見は認められませんでした。

一方で、症状の発症時期や運動歴、痛みの部位、股関節の可動域制限などを総合的に評価した結果、鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)の一つである鼠径靭帯への負担が大きく関与している可能性が高いと考えました。

※日本ではカイロプラクターに医学的診断権はないため、本症例は検査結果に基づく臨床的評価・仮説に基づいて施術を行っています。

グロインペイン症候群は、その名称の通り一つの原因で起こる疾患ではなく、

  • 鼠径靭帯
  • 内転筋群
  • 腸腰筋
  • 股関節
  • 骨盤
  • 恥骨結合
  • 腹筋群

など複数の組織が関与する症候群です。

今回の患者様では、股関節外旋時に鼠径部の違和感が顕著に誘発されることから、鼠径靭帯へ繰り返し牽引ストレスが加わっている状態と判断しました。

まず初めに、恥骨から上前腸骨棘(ASIS)へ走行する鼠径靭帯周囲の軟部組織に対して施術を行い、柔軟性の改善と周囲組織の滑走性回復を図りました。

続いて股関節を評価したところ、右股関節は外旋方向へ偏位しやすく、日常生活でも骨盤が開きやすいアライメントとなっていました。

また、右骨盤には後外方への関節機能障害(カイロプラクティックで評価するサブラクセーション)が認められたため、骨盤と股関節の正常な運動を回復させる目的で、股関節および骨盤に対するカイロプラクティック・アジャストメント(矯正)を行いました。

さらに、

  • 臀筋群
  • 大腿筋膜張筋
  • 大腿四頭筋外側広筋

など、股関節を外旋方向へ引っ張る筋群に過緊張が認められたため、軟部組織療法を併用し、股関節へ加わる過剰なストレスを軽減しました。

最後に、

  • 股関節のセルフストレッチ
  • 臀筋群のエクササイズ
  • 骨盤を安定させる体幹トレーニング
  • フットサル前後のウォームアップとクールダウン

をご指導し、再発予防を目的としたホームエクササイズも継続していただきました。


鼠径部痛症候群(グロインペイン)は何回で改善した?

初回

施術後に再度股関節の可動域と鼠径部痛を確認したところ、施術前に認められていた股関節外旋時の違和感は大きく軽減していました。

また、術者が股関節を動かす他動運動でも再現されていた症状はほぼ消失し、患者様ご自身も、

「かなり軽くなっています。歩く感じも違います。」

と改善を実感されていました。

ただし、約半年間続いていた症状であったため、経過観察を目的として1週間後に再評価を行うこととしました。


2回目(1週間後)

日常生活では歩行時の違和感はほとんど感じなくなっていました。

しかし、ご来院の2日前にフットサルへ復帰したところ、再び鼠径部痛が誘発され、初診時と同程度の痛みが出現したとのことでした。

このことから、日常生活レベルでは改善がみられていたものの、高負荷のスポーツ動作ではまだ十分に股関節機能が回復していないと判断しました。

前回と同様の施術に加え、今回は膝関節まで評価範囲を広げました。

その結果、

  • 膝窩筋の過緊張
  • 膝蓋骨の可動性低下

が右側に認められたため、膝関節周囲の機能改善も施術へ追加しました。

スポーツ時の疼痛が残存していたため、1週間後に再度経過を確認することとしました。


3回目(1週間後)

患者様は今回もフットサルをプレーされましたが、

「前回よりかなり楽でした。痛みというより少し違和感が残る程度です。」

と話されました。

競技後の疼痛は大きく軽減しており、競技復帰への良好な経過が確認できました。

施術内容は前回と同様に、股関節・骨盤・膝関節を中心とした機能改善を継続しました。

症状が安定してきたため、次回は2週間後の来院としました。


4回目(2週間後)

日常生活での鼠径部痛は完全に消失しました。

この2週間の間にフットサルを2回プレーされましたが、以前のような強い痛みは出現せず、競技後も軽度の違和感が残る程度となっていました。

患者様の主観では、

初診時の痛みを10とすると、現在はフットサル後でも3〜4程度まで改善した

とのことでした。

日常生活だけでなくスポーツ動作も安定してきたため、施術範囲を股関節だけではなく腰部から胸郭まで広げ、身体全体の柔軟性や運動連鎖を改善する施術へ移行しました。


メンテナンス期

現在も継続的に経過を確認していますが、鼠径部痛はほぼ消失し、フットサルも大きな支障なく楽しめるまで回復しています。

今後は競技復帰後も良好な身体の状態を維持し、再発を予防することを目的として、治療期から月1回程度のメンテナンスケアへ移行する予定です。


カイロプラクターの見解

今回の症例は、スポーツ復帰をきっかけに発症した**典型的な鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)**と考えられるケースでした。

グロインペイン症候群は、サッカーやフットサルをはじめとする競技で多くみられるスポーツ障害の一つです。

方向転換、急停止、キック動作、片脚支持などを繰り返す競技では、股関節・骨盤・体幹・膝へ瞬間的に大きな負荷が加わります。

その結果、

  • 鼠径靭帯
  • 内転筋腱
  • 腸腰筋
  • 恥骨周囲
  • 股関節

など複数の組織へストレスが集中し、鼠径部痛症候群を引き起こすことがあります。

今回の患者様は急性炎症期を過ぎ、慢性期へ移行していたため、比較的積極的な施術を安全に行うことができました。

慢性化したグロインペインでは、

痛み → 筋緊張 → 関節可動域制限 → 他の筋肉への代償 → さらに痛みが増す

という悪循環が形成されることが少なくありません。

そのため、筋肉だけを緩めても根本的な改善にはつながりません。

重要なのは、

  • なぜ右側だけ筋緊張が強くなったのか
  • 骨盤や股関節の動きがどのように変化しているのか
  • 身体全体の運動連鎖がどのように崩れているのか

を評価し、原因へアプローチすることです。

現在、患者様の症状はほぼ消失しています。

しかし、それは「今後どれだけ運動しても再発しない」という意味ではありません。

スポーツや日常生活では身体へ少しずつ負担が蓄積していきます。

そのため、セルフケアを継続することに加え、必要に応じて定期的な専門的ケアを受けることで、股関節や骨盤の機能を良好な状態に保ち、再発予防につなげることが重要だと考えています。


Spine Chiropracticでは、急性腰痛、首の痛み、胸椎捻挫(ぎっくり背中)など、日常生活に直接影響を及ぼすさまざまな筋骨格系疾患に対して、エビデンスに基づいた施術を提供しています。当院は単なるリラクゼーション目的のサービスではなく、機能の回復と痛みの軽減を目的とした専門的なカイロプラクティックケアを行っています。

Spine Chiropracticは横浜中心部に位置し、馬車道駅から徒歩1分、日本大通り駅から徒歩8分、JR関内駅から徒歩7分、JR桜木町駅から徒歩12分と、アクセスに便利な立地です。横浜エリアにお住まいの方やお勤めの方はもちろん、英語対応可能なカイロプラクターをお探しの海外の患者様にもご利用いただきやすい環境です。

急性の腰痛や首のこわばり、種々関節の痛みや産後の骨盤調整などでお困りの方は、どうぞお気軽にSpine Chiropracticへご相談ください。誠実さと専門性を大切にし、患者様一人ひとりに寄り添った質の高い施術を提供いたします。