皆さんは、椎間関節症候群という病名を初めて聞く方の方が多いと思います。実際臨床現場で「聞いたことある!」という方は少ないです。
それではこの症状はいったいどの様な症状なのでしょうか?
写真の部分は背骨の関節部分なのですが、24個の椎体(頸椎7対・胸椎12対・腰椎5対)からなっています。この関節部分を作っている箇所を「椎間関節」といいます。
症候群とは、はっきりした原因は不明だが総じて症状が起こっている場合につけられる医学用語です。
椎間関節症候群という言葉は、問題の周辺の痛みや不調が椎間関節に起因していると考えられる場合に使われます。
では、椎間関節症候群とは具体的にどの様な症状を起こす可能性が考えられ、またどの様な状態でそれらの痛みが起こるのでしょうか?
症状としては、身体を動かした時の限局痛が主な症状になります。椎間関節=背骨の可動を伴った際に、問題部位の椎間関節に痛みが出ます。主に出るのが頸椎(首の骨)と腰椎(腰の骨)になります。やはり、この2部位は日常生活で背骨に直接ストレスが加わりやすいから…というのが大きな理由です。
首であれば寝違え、腰であればぎっくり腰と間違ってしまう症状です。なぜなら、これらの症状も、動かした時にズキッとする急な痛みの発症を起こすため勘違いされやすいのです。
しかし上記症状と違い、筋肉やそれに付随する腱へのストレスが原因ではなく、関節自体の痛みによって起こっているのですが、ではどの様な状態になってしまうのでしょうか?
因みに頸椎と腰椎に最も多く見られるとお伝えしましたが、胸椎(背中の骨)にはなぜ出にくいのか?それは、胸椎の関節面が上下と違い平面になっているからです。(関節同士がストレスをかけにくい)またもう一つの理由として、胸椎部は肋骨が支えている関係でストレスがかかりにくいのです。
若年層で多い理由としてはやはり生活習慣と言わざるを得ません。特にコロナ禍以降ワークフロムホームスタイルが定着した中で、筋肉の柔軟性の低下や関節にかかる負担の増加が考えられます。椎間関節に局所的なストレスがかかり続けることが若年層においての症状発症率が高くなることは明確です。
では年齢層が高くなった場合はどうでしょうか?今の時代は会社勤務の方も60歳まで働かれている方は多いと思います。定年退職時期は年々高くなり、今後は65歳になると言われています。そんな中で今回取り上げている症状にどの様な影響があるのでしょうか?
年齢が高くなった際に椎間関節に及ぼす影響として最も考えられるのが退行性変性と言われる状態です。
図で示しているように加齢と共に関節変性が起こり、そこに痛みが生じるという状態です。現代医療では、この様に変性を起こした箇所を修復することはできません。この様な診断を受けた場合、主には痛み止めの処方や理学療法によるリハビリ(筋肉増強など)そして場合によっては外科的処置といった手段になると考えられます。しかし、スパインカイロプラクティックでは、周囲への負担の分散=上下関節の可動域を広げ、周囲筋群の柔軟性を回復させることによって、支える力を回復させることでの負担の分散を目的とした施術を行なっていきます。(筋力アップのための指導や日常生活での過ごし方の注意点などのアドバイスもしていきます。)
しかし本来はこの様な症状になる前に対処をしっかり行なっていくべきです。少しでも腰や首肩のハリ感を感じる時点からケアをしていくことが将来疾病率の低下につながりますので、この様な症状を患ってしまう前にお身体のメンテナンスを行なっていきましょう。
スパインカイロプラクティックでは椎間関節症候群の症例を多く診ています。正直なところ、その中には外科的な処置以外症状の改善は難しいと考えられた症例もありますが、ほとんどの場合はスパインカイロプラクティックでの施術が有効です。カイロプラクティック適応症か否かの判断も含め、対応させていただきます。
横浜・馬車道・関内・桜木町・日本大通り周辺でこの様な症状でお困りの方は一度スパインカイロプラクティックををお試しください。将来の予防を含め痛みの軽減のお手伝いをさせていただきます。