このような症状は**顎関節症(Temporomandibular Disorder:TMD)**が関係している可能性があります。
顎関節症は顎だけの問題と思われがちですが、実際には首や肩、姿勢、食いしばり、筋肉の過緊張など複数の要因が重なって発症することが少なくありません。
今回は、歯科医院で顎関節症と診断され、マウスピースを使用しても改善がみられなかった40代女性の症例をご紹介します。
横浜市中区(関内)在住の40代女性が、約3か月前から続く左顎の痛みを主訴に来院されました。
デスクワークが中心で、一日中パソコン作業をする生活を送っており、慢性的な肩こりや首こりにも悩まされていました。
最初は朝起きた時だけ左顎に違和感を感じる程度でしたが、徐々に食事中や大きく口を開けた際に顎が痛くなり、硬い食べ物を噛むことが苦痛になってきました。
さらに最近では、
という症状も加わり、食事や会話が億劫になっていたそうです。
歯科医院を受診したところ、
「顎関節症ですね。」
と診断され、ナイトガード(マウスピース)を作製して約2か月使用しましたが、大きな改善はありませんでした。
患者様からは、
「歯には異常がないと言われたので安心しましたが、痛みは変わりませんでした。知人がこちらで首の痛みを改善してもらったと聞き、一度相談してみようと思いました。」
とのお話をいただきました。
【検査内容】
問診:
痛みは左顎関節に限局しており、
で症状が悪化していました。
また朝起きた時に症状が強く、日中になると少し軽減するという特徴がありました。
視診:
開口時に下顎が左側へ偏位していました。
肩の高さにも左右差があり、頭部前方位姿勢(ストレートネック傾向)が認められました。
スタティックパルペーション(静的触診):
左咬筋・側頭筋・胸鎖乳突筋・肩甲挙筋に著明な筋緊張を認めました。
また頚椎上部の筋群にも過緊張があり、首全体の柔軟性が低下していました。
モーションパルペーション(動的触診):
開口量は約31mm。
正常より開口制限が認められ、終末域で左顎関節に疼痛を認めました。
さらに頚椎ではC1/2・C2/3・C4/5に関節機能障害(カイロプラクティックで評価するサブラクセーション)が認められました。
胸椎上部にも可動性低下がみられ、頭部を支える機能が低下していました。
オーソペディックス(整形学検査法):
顎関節圧迫テスト:陽性
顎関節牽引テスト:軽度陽性
神経学的異常は認められませんでした。
筋力検査:他の検査で予測ができたので行わなかった。
【施術内容】
今回の症例では、
顎関節だけが原因ではなく、首・肩・胸椎・姿勢が複合的に関与している顎関節症
と判断しました。
まず干渉波療法を用いて、
の筋緊張を軽減しました。
その後、Grastonを使用した筋膜リリースを行い、咀嚼筋や頚部筋群の滑走性改善を図りました。
さらに頚椎・胸椎・肩甲帯を評価すると、顎関節へ過剰なストレスを与える関節機能障害が認められたため、必要部位に対してカイロプラクティック・アジャストメント(矯正)を実施しました。
最後に、
をご自宅でも継続していただきました。
顎関節症は何回で改善した?
【施術予後】
施術直後から
が改善しました。
患者様からは
「久しぶりにスムーズに口が開きます。」
との感想をいただきました。
食事中の顎の痛みは約70%改善。
朝の顎のこわばりもほとんど気にならなくなっていました。
クリック音はまだ残っていたため、頚椎・胸椎を中心とした施術を継続しました。
食事中の痛みは消失。
あくびでも痛みはなくなりました。
開口量は正常範囲まで回復し、クリック音もほとんど気にならない程度まで改善しました。
再発予防として月1回程度のメンテナンスケアをご提案し、今回の施術は終了となりました。
患者様からは、
「もっと早く相談すれば良かったです。」
という嬉しいお言葉をいただきました。
【施術者の見解】
顎関節症というと「顎だけの病気」と思われる方が多くいらっしゃいます。
しかし実際には、
などが重なり、顎関節へ過剰な負担がかかることで症状が発症・慢性化しているケースを数多く経験します。
今回の患者様も、顎関節そのものだけではなく、頚椎や胸椎の可動性低下、肩周囲の筋緊張、姿勢不良が顎関節へ大きなストレスを与えていました。
そのため当院では、顎だけを施術するのではなく、身体全体の運動連鎖を評価し、根本的な原因へアプローチすることを重視しています。
軽症であれば改善する場合もありますが、食いしばりや姿勢などの原因が残っていると再発や慢性化することがあります。
マウスピースは歯や顎への負担を軽減する目的がありますが、首や姿勢、筋肉の緊張などが原因となっている場合は、それらへのアプローチも必要になることがあります。
あります。顎関節と頚椎は筋肉や神経を介して密接に関係しており、首の機能低下が顎関節へ影響を及ぼすことがあります。
痛みがなくても、開口障害や違和感がある場合は、一度評価を受けることをおすすめします。
Spine カイロプラクティックでは、
などに対して、一人ひとりの状態を丁寧に評価し、エビデンスに基づいたカイロプラクティックケアを提供しています。
当院は横浜市中区・馬車道駅徒歩1分、関内駅徒歩7分、日本大通り駅徒歩8分、桜木町駅徒歩12分とアクセスしやすい立地にあり、日本語・英語の両方に対応しております。
顎関節症や顎の痛み、口が開きにくい、顎が鳴るなどの症状でお困りの方は、どうぞお気軽にSpine カイロプラクティックへご相談ください。
※本症例は患者様の同意を得たうえで、個人が特定されないよう内容を一部編集しています。施術結果には個人差があります。
Spine Chiropracticでは、急性腰痛、首の痛み、胸椎捻挫(ぎっくり背中)など、日常生活に直接影響を及ぼすさまざまな筋骨格系疾患に対して、エビデンスに基づいた施術を提供しています。当院は単なるリラクゼーション目的のサービスではなく、機能の回復と痛みの軽減を目的とした専門的なカイロプラクティックケアを行っています。
Spine Chiropracticは横浜中心部に位置し、馬車道駅から徒歩1分、日本大通り駅から徒歩8分、JR関内駅から徒歩7分、JR桜木町駅から徒歩12分と、アクセスに便利な立地です。横浜エリアにお住まいの方やお勤めの方はもちろん、英語対応可能なカイロプラクターをお探しの海外の患者様にもご利用いただきやすい環境です。
急性の腰痛や首のこわばり、種々関節の痛みや産後の骨盤調整などでお困りの方は、どうぞお気軽にSpine Chiropracticへご相談ください。誠実さと専門性を大切にし、患者様一人ひとりに寄り添った質の高い施術を提供いたします。