実は寝違え?背中のぎっくり

今回はぎっくり背中のお話をします。結論から言うとこの症状も寝違えです。ただ症状を感じる部位が肩甲骨と背骨の間=背中に感じるのでこのような呼称で呼ばれます。

メジャーな症状シリーズとしてコチラに書きますが、腰や首に比べるとやや確率は下がります。なったことがない方の方が多いかもしれないので、どのような症状かご説明していきます。

首に起きれば寝違えですし、背中に起きればぎっくり背中と呼ばれるのですが、端的に言うとどちらも筋肉が攣ってしまっている状態です。このような状態を用語的にスパズムと呼ぶのですが、筋肉が攣ることによって筋肉の正常な伸収縮できない状態になります。

何か動作をする時に、筋肉はその反応速度や距離に合わせて伸びたり縮んだりするのですが、それらは全て脳によって制御されています。

簡単に説明すると、小脳(運動協調・修正)や大脳基底核(運動開始や選択)➡︎視床を介して大脳皮質運動野(運動指令・制御・学習)➡︎皮質脊髄路を介し(脳幹もしくは直接)脊髄に伝わり、運動の最終出力の筋肉を動かす反応が起こります。

この一連の反応にズレが生じてしまうのが攣っている状態です。なぜこの様なことが起こるかというと、普段から筋肉のトーン(緊張状態)が高い状態にある(凝っている状態)と、脳から筋肉へ「働け!」という指令が伝わりやすい状態になっています。その時に変な体勢で寝ている、重いものを急に持ち上げる、中には椅子から立ちあがろうとした瞬間に指令が急に伝わる=ギックリ…なんてことが起こりやすいのです。

では今回のテーマ、背中ぎっくりの筋肉はどの様な状態で緊張を起こしやすいのでしょうか?

最初にみなさんが思いつくのは肩こりから?という方が多いと思いますが、半分正解と言ったところです。メインで肩こりを引き起こす筋肉の一つが肩甲骨から付着しているため、その影響が背中に起こることはあります。デスクワークなどで悪い姿勢をしていると、巻肩になる=肩甲骨が外転と言って、外側に開いてしまい肩こりを起こす筋肉と共に背中の筋群も同様に緊張を起こすのです。その影響が首に出るか?背中に出るか?の違いです。

また、背骨の形状的にこの様な症状になりやすい方もいます。どの様なタイプの背骨が背中ぎっくりを起こしやすいのでしょうか?

図のように背骨の正常な湾曲を逸脱した状態の場合に起こりやすいとカイロプラクティック学では考えます。特にカイフォシスと言われる胸椎(中心の背骨群)の過剰後弯やフラットバックと言われる胸椎の後弯消失状態の背骨の方は注意が必要です。

この様な背骨の形状をされている方は、背中に付着する筋群が緊張状態になりやすく、脳からの指令が間違った伝わり方をしやすくなります。

Spineカイロプラクティックでは脊柱を中心としたこの様な状態を改善させる事こそ症状の根治につながると考えています。骨格の構造的な不具合や脊髄を介した神経伝達異常を改善させることによって将来的な筋骨格に由来する症状を予防していけます。

常時感じる背中の張りや痛みは、休息や運動などによって一時的な回復は見られるかもしれません。しかし、根本的な脊柱の異常が残っていると再発及び進行することで上記した様な症状に頻繁に見舞われる可能性があるので、カイロプラクティック治療をしていくことをお勧めします。

Spineカイロプラクティックでは骨格矯正を中心とした関節の状態に焦点を当てた施術を行なっています。背骨の不具合は慢性的な肩こりや腰痛は元より、急性の腰痛や背部痛また、寝違えなどの症状を根本から改善させ予防させていく様なお身体になれる様にサポートさせていただきます。

Spineカイロプラクティックはみなとみらい線の馬車道より徒歩1分・日本大通り駅より徒歩7分、JR関内・桜木町より徒歩7分の立地にありますのでアクセスがよろしい方はご連絡ください。