参考:ペンフィールドのホムンクルス
最近書いている「メジャーな症状シリーズ」ですが、今回はテーマを変えてみます。
ホムンクルス…昔に学校の科学授業でやって聞いたことあるな?という方もいるかも知れません。
大脳の中心にある中心溝(大脳新皮質)を境目に運動領域に関わる前頭葉と感覚領域に関わる頭頂葉に別れます。因みによく右脳派人間とか左脳派人間(右脳=直感的思考 左脳=論理的思考)とか言われますが、これは脳梁で繋がる縦の境目のことで、今回お話しするのは横の脳の境目=前後の領域のことです。
『脳の中の小人』ホムンクルスを提唱したのはワイルダー・グレイブス・ペンフィールドというアメリカ人でカナダの脳神経外科医でした。
彼はこのホムンクルス(元々の語源はラテン語で人造人間)という表現でヒトの大脳における一次運動野と一次体性感覚野においてそれぞれの領域における最も刺激が多く伝わる領域を示しました。
世界的にも有名な図ですが、この様な人形でも表現されています。運動領域/感覚領域共に手・顔(特に唇)や舌などが大きいですね。
ペンフィールドは、身体の領域のどの部位を多く使うと刺激が脳に伝わりやすい、また脳からの刺激が伝えやすい領域なのかをわかりやすく解明しました。
子供に小さいうちからピアノを習わせると『頭の良い子に育つ』など言われますが、確かに脳への刺激を多く伝えることで脳神経刺激経路の発育が促される可能性があるのは確かですね。(頭が良くなると言うの言葉の意味にもよりますが…)
日本のあるリサーチでは、日本一の名門大学(どこかは皆さんのご想像にお任せします笑)に進学している大学生の5割以上が幼少期に、もしくは継続してピアノをしているというデータもあります。
また高齢者施設などで認知症予防や改善などのためにパズルをしたりお手玉をさせたりなどの運動を積極的に取り入れてる施設も多くあります。定期的に落語を聴かせている施設もある様ですね。
キーボードを打つなどの決まった位置に対する動作(動作を記憶してしまう)ではなく、複雑な動きや反射反応を伴った手の動きを定期的にする習い事や、「笑う門には福来る」ではないですが、日頃から笑ったりできるなどの環境にいる事が身体のみでなく脳を健康=心も健やかにいられる秘訣です。
このブログを一読いただいたお子様がいるご家庭では、子供の将来を考えた習い事として手を使う習い事や楽しんでできる=笑顔=表情豊かになれることをさせてあげる事が結果的に聡明な人間に育つ秘訣になると私は思います。
因みに私見ですが、ミシュランの星を獲得しているレストランのシェフや経営者の皆さんは状況判断や料理の順番など総合的に計算できるなど、このホムンクルスの図が示すように料理=手を動かす・味に敏感=舌の領域が広いので脳の感覚が鋭く、聡明で頭の良い方が多いでしょうね。
今回のお話はカイロプラクティックに直接的なお話ではなく、脳の刺激領域による子供にとっては発育、高齢の方々にとっては予防と言った意味でお話ししました。
しかし、この様な部分でもカイロプラクティック施術は間接的に関係します。体循環や血流の改善は当然脳への酸素栄養補給に重要です。また高齢の方にとって、例えば予約時間に来る(タイムマネージメント)や施術者と会話をする、その場所に行くことが楽しみになるなど、外に出る目標を作って様々な刺激を受けることは身体と心の栄養につながります。
スパインカイロプラクティックでは皆様の健康を考えて多角的な考えを持ってカイロプラクティック施術に当たらせていただきます。
皆様が、心身ともに健康で健やかな毎日を過ごせるようにサポートさせていただきますので、横浜周辺・馬車道・日本大通り・関内・桜木町にお越しの際は是非お身体のケアにいらして下さい。